「デベロッパーの商業施設開発とは?」#16

2019.04.22

2019/04/22 第16回 plusus meetsレポート

「デベロッパーの商業施設開発とは?」

 

今回はNTT都市開発の岡本さんが、自身がプロジェクトの骨格を作成した今建築中の「原宿駅前プロジェクト」を題材に、どのように商業施設のコンセプト構築、建築的なプランニングをするのかを話してもらいました!

詳細はこちら>>https://www.nttud.co.jp/csr/feature/index3.html

(NT都市開発HPより引用)

岡本さんが当プロジェクトに参画したのは2015年6月ごろ。そこから約半年かけて建物の基本計画図を作るのと平行して、社内および外部のパートナーと建物の基本コンセプト・構想を作ったそうです。

原宿というエリアを調査分析するにあたってどんな点に注意してマーケティングするのかを岡本さんは語ってくれました。やり方としては、色んな専門家を通じて未来予測をしたり、歴史分析をしたり、ディスカッションによって答えを導いたりするそうです。原宿の歴史分析では、戦後すぐにはワシントンハイツ(在日米軍施設)が設けられていたことで、現在とは違った意味で原宿に外国人が多くいました。その異国情緒に惹かれるようにトレンドに敏感なクリエイターや編集者などのディレクターが居住し始め、1980年ごろには有名な「竹の子族」が出現し、次第に若者の街に変わっていきました。裏原という特徴的な界隈の出現やストリート文化が発展し、そして、現代。原宿を利用する人々がどんな価値観でどのような消費趣向であるか分析していきます。今後の人々・価値観の変化を予想しながら、周りの物件との役割分担も念頭に置き、1つの自社物件を総合的にデザインしていきます。その際、原宿を頻繁に利用する顧客ではないという30代半ばの岡本さんが、「自分の消費性向ではなく、その場所を利用する人がどんな消費性向なのかを理解してコンセプトを作ることが大事」と言っていたのが特に印象的でした。

過去の長い歴史を分析しながら現在を見つめ、これからその街をどのようなコンセプトのもと変容させていくかを考える長期的な仕事であると改めて感じました。そして、これからの街のあり方・印象を決める責任を負うとともに、大きなやりがいを感じられる職業であることがわかりました。

岡本さん、とても興味深い都市開発のプロフェッショナルの知見を紹介いただき、ありがとうございました!!